1日目

 学会が中止になり、チケットをとってたライブが延期され、それなのにわたしは毎日満員電車で職場へ向かい、リモート環境なんて整えなくても自宅でできる仕事なのに!ずっとおうちにいたいのに!とグチグチ言ってたら、在宅勤務OKどころではなく自宅待機になった。わたしは超インドア派なので、ずっと家に籠るのは苦にならないし、本とNetflixAmazonプライムが友達だから、すごく嬉しい。あくまで生活必需品が確保可能であれば、だけど。しかし、すごく嬉しいものの、自宅待機期間を最低限の仕事と残りは読書と映画とドラマで終了させそうなので、そうならないために、具体的には、通勤時間と仕事量が減ったぶん研究時間を増やし執筆時間を増やすために、メモを残しておこうと思う。

 とりあえず、夜の2時までには寝て朝は9時までには起きるのがいい気がする。できる範囲の仕事をして、中止になった学会で報告予定だったものをまとめて、できれば「いつか勉強したいな」と中途半端に手を付けてたり集めたりしたテーマに関する論文も読めたらすばらしい。あと、自宅で仕事をする際は、朝は起きたら着替えるのがいいみたい。でも『できる研究者の論文生産術』のポール・J・シルヴィアは朝起きたら着替えもシャワーもぜずに執筆に時間をあてていると書いている。わたしは気が散りやすいので、1日の最初に絶対にやらないといけないことにするのが合っていると思う。だから、起きて、水とお茶を飲んで、そのまま机に向かって午前中は書いて、そのあと着替えよう。とりえあず、「自宅待機期間をだらけないためのルール」として思いつくのはそれくらい。

 本を広げてPCを使うこともできないくらい机に本と書類が積まれているのはよろしくなかろうと、今日はデスクまわりを片付けた。が、当然、すんなり片付くわけがなく、部屋にある棚のあらゆる隙間に本を並べて、片付けたことにした。週末だから今日は仕事はしない。コニー・ウィリスの『ドゥームズデイ・ブック』と石坂尚武の「黒死病でどれだけの人が死んだか:現代の歴史人口学の研究から」を読む。